埼玉新聞

 

ヤオコーなど協力 子どもに人気のカレー、子ども食堂などの団体に 県社会福祉協議会、5万食を提供

  • 「ここにこフードパントリーさいたま西」の安部佳世さん(左端)にレトルトカレーを配布する県社会福祉協議会の塚原雅代さん(右から2人目)ら関係者=20日、関東食糧大宮営業所(さいたま市北区)

 県社会福祉協議会は20日、夏休み中の困窮家庭の子どもたちの食事を支えようと、子ども食堂やフードパントリー、無料学習支援教室にレトルトカレー5万食を提供した。食品スーパーのヤオコー(川越市)と食品物流のアサヒロジスティクス(さいたま市大宮区)の協力で同日、子ども食堂などのネットワーク団体に配布された。今後、会員団体や支援世帯に配布される。

 レトルトカレーは同会が運営する「子ども食堂応援基金」の寄付金約400万円で購入した。長期休み期間は子どもの食習慣が乱れたり、一人で食事を作らなくてはいけない頻度が増えるという。

 同会の塚原雅代さんは「米の支援が充実しているとの声があったので、おかずとして保存が利き、子どもに人気のカレーの提供を決めた」と説明した。現在子ども食堂は、新型コロナウイルス感染症対策のため、食事の持ち帰りのみで交流ができないことから、「食事も重要だが、子ども食堂などの皆さんから手渡しされることが重要」と話した。

 さいたま市西区でフードパントリーを開催する「ここにこフードパントリーさいたま西」の安部佳世さんは「夏休みは給食がなく、家庭で3食用意しなくてはいけないのでで心配。子どもが自分で調理できる食材は助かる」と感謝を示した。

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