ずっと電話する女性、ATMに…「間違ってもいい」と勇気出した保育士、女性に声掛け 詐欺阻止に成功
2021/07/29/00:00
特殊詐欺を未然に防いだとして、浦和西署は19日、さいたま市中央区の保育士藤本絢子さん(36)に感謝状を贈呈した。
同署によると、藤本さんは6月28日午後4時ごろ、さいたま市内のショッピングセンターで、携帯電話で通話しながら現金自動預払機(ATM)を操作している無職女性(72)を発見。声を掛けたところ、女性が「ATMに行って言う通りに操作するように銀行員を名乗る人に指示された」などと話したため、110番して特殊詐欺被害を未然に防いだ。女性は電話で医療費2万4560円が不足しているとだまされていたという。
藤本さんは「ずっと電話していて息子や娘ではなさそうだった。半信半疑だったが、間違っていたとしても声を掛けた方がいいと思った」と話した。平沢昭彦署長は「一歩踏み込んで声を掛けていただいて、ありがとうございます」と感謝した。