埼玉新聞

 

セブン店員、来店した主婦に声掛けると「ゲーム代が」…直感で通報、詐欺阻止 埼玉県警が主婦を説得

  • 斉藤正士署長(左)から感謝状を授与された浜田理恵子さん(右から2人目)とコンビニ店経営者=朝霞署

 従業員の機転と連携で特殊詐欺の被害を未然に防止したとして、朝霞署はコンビニエンスストア「セブンイレブン朝霞三原5丁目店」=大浦康弘さん(63)経営=と同パート店員浜田理恵子さん(51)に感謝状を贈呈した。

 同署などによると、6月7日午後2時40分ごろ、新座市の主婦(68)が同店を訪れ、プリペイドカード10万円分の購入を申し入れた。応対した浜田さんが使途を尋ねたところ、女性は「ゲームの未納金があると電話があり、支払わないと携帯電話が使えなくなる」などと答えた。架空請求詐欺を直感した浜田さんは大浦さんに報告するとともに、大浦さんが女性に応対している間、110番通報。駆け付けた同署員が女性を説得し、被害を未然に防止した。女性方には同日午後2時ごろ、金融機関を装った男から電話があり、信じた女性は男の指示通り、コンビニ店でプリペイドカードを購入するところだった。

 浜田さんは2016年にも、同店で特殊詐欺の被害防止に貢献したとして、同署から感謝状を授与されている。斉藤正士署長から感謝状を受け取った浜田さんは「女性が被害に遭わずに済んで本当によかった」とほっと胸をなで下ろしていた。

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