埼玉新聞

 

28年4月に稼働予定 新ごみ処理施設 整備と運営の事業者が決定 落札額は413億6千万円 行田羽生資源環境組合

  • 新ごみ処理施設の完成イメージ図(行田羽生資源環境組合提供)

    新ごみ処理施設の完成イメージ図(行田羽生資源環境組合提供)

  • 新ごみ処理施設の完成イメージ図(行田羽生資源環境組合提供)

 埼玉県の行田羽生資源環境組合は25日、新たなごみ処理施設の整備と運営を担う事業者が、タクマ(本社・兵庫県)を代表企業とする8社によるフジグループに決まった、と発表した。決定は22日付で、落札額は建設工事費と運営費を合わせて413億6千万円。

 新施設は、彩北広域清掃組合が運営する小針クリーンセンター東側に近接した行田市小針に整備。約3万4500平方メートルの敷地に、発電と売電も行うごみ焼却施設のほか、リサイクル推進施設、資源物の保管施設を設ける。可燃ごみは、1日126トンの処理が可能。リサイクル推進施設では、缶類やペットボトル、不燃と粗大ごみ、剪定(せんてい)枝を再資源化できるようになる。

 今後、同組合議会で議案が可決されれば9月下旬にも契約を結び、整備事業に着手する見通し。施設は4年後の2028年4月から稼働する予定。落札したフジグループは建設工事のほか、48年6月までの20年間にわたって施設を運営する。

 ごみ処理は現在、行田市が鴻巣市吹上地区とともに小針クリーンセンターを利用、羽生市は同市三田ケ谷の羽生市清掃センターで行っている。だが両施設とも、建設から40年ほどが経過して老朽化。行田市と羽生市は22年に同組合を設立し、新しい処理施設の整備を目指していた。

 事業者の決定に、行田市長で同組合の行田邦子管理者は「施設の稼働に向けて、大きな一歩を踏み出すことができた」とコメント。羽生市長の河田晃明副管理者は「新たな施設は長年の悲願であり、事業者が決定したことを喜びたい」とコメントした。

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