埼玉新聞

 

埼玉に日本最大級“巨大イチゴ園”誕生へ 最先端テクノロジーで品質管理 テラス、ダイニング、直売所、学習施設も整備予定 300人以上の新しい雇用創出、街に変化もたらす大規模プロジェクト

  • 「イチゴノオカ プロジェクト」発表会に登壇した(左から)藤井栄一郎白岡市長、田中進サラダボウル社長、西田恵介東急不動産取締役兼執行役員=24日、さいたま市

    「イチゴノオカ プロジェクト」発表会に登壇した(左から)藤井栄一郎白岡市長、田中進サラダボウル社長、西田恵介東急不動産取締役兼執行役員=24日、さいたま市

  • 「イチゴノオカ プロジェクト」発表会に登壇した(左から)藤井栄一郎白岡市長、田中進サラダボウル社長、西田恵介東急不動産取締役兼執行役員=24日、さいたま市

 白岡市篠津地区に広がる耕作放棄地などの約20ヘクタールの土地に国内最大級のいちご農園を開業する「イチゴノオカ プロジェクト」メディア発表会が24日、さいたま市内で行われ、農業法人サラダボウルの田中進社長が「農業経営にもイノベーションが起ころうとしている。農業の新しいカタチを創り、次の時代の風景をお見せしたい」とビジョンを示した。

 発表会には東急不動産の西田恵介取締役兼執行役員、白岡市の藤井栄一郎市長が登壇した。国内外の大規模農場でトマトやリーフレタスの周年栽培を実現している田中社長は「違う品目でも技術やテクノロジーを使うことによって可能となる。イチゴ農業の課題解決にチャレンジできる段階に来た。人々の関心、喜ぶ品目。にぎわい、交流という文脈においても大きなアイテムになる」と、イチゴを選定した理由を挙げた。

 西田氏は「都心のビルの上で畑をやりましょうとか、小さい取り組みはあったが、これだけ大規模で外に販売していくケースは初めて」と農業と産業活用の融合に期待感をにじませた。

 具体的な取り組みとして、最先端の統合環境制御型大規模グリーンハウスでのイチゴ生産、地域生産者と連携した直売・加工・飲食などの6次産業化事業を展開。300人以上の新しい雇用を創出し、地域社会の一翼を担う。

 農場建設は3期に分けて実施し、2024年度は事業用地北側の約1・7ヘクタールを整備。直売所や農園テラス、ダイニングや学習施設を整備し、非農用地でのにぎわいと交流を促進させる。
 

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