埼玉新聞

 

<新型コロナ>まだ増える…埼玉で853人感染 大学や県立学校で学生や教員らが 学習塾でクラスターも

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは30日、新たに853人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。感染者は3日連続で800人を超えた。新規感染者の内訳は県発表が596人、さいたま市118人、川口市63人、川越市40人、越谷市36人。

 これまでに確認された感染者は5万5907人(チャーター便帰国者含む)、死者は848人(30日午後6時現在)。

 30日午後9時時点の重症者は51人、感染者の入院は929人、宿泊療養575人、自宅療養3546人。退院・療養終了は4万8379人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女444人。県内大学の運動部に所属する男子学生13人が感染した。会食では20~40代の男女17人が感染したとみられ、うち20代女性1人は都内の知人宅で約20人で飲食をしていた。接待を伴う飲食店では10~60代の客と従業員8人が感染した。県教育局によると、南部地区の県立学校2校で児童生徒3人、西部地区の県立学校で児童生徒1人、東部地区と北部地区の県立学校で20、30代男性教職員2人が感染した。

 県感染症対策課は「人流が減っていないので(感染者は)まだ増える可能性がある。緊急事態宣言に入るので、感染対策をさらに徹底し、不要不急の外出は控えてほしい」と話した。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満~80代の男女118人。100人越えは4日連続となった。中等症は2人。市内学習塾で職員7人、生徒4人の計11人が陽性だったとして、市はクラスター(感染者集団)と認定した。運営会社の意向で名称は非公表。23日に30代講師の感染が判明し、接触機会の多い23人に検査して分かった。現在残りの対象者150人へ検査を実施している。

 川口市によると、感染が判明したのは10歳未満~50代の男女63人。ほかに民間保育園の女性職員1人の感染が分かり、同園は当分休園する。

 川越市によると、感染が判明したのは10~60代の男女40人。越谷市によると、感染が判明したのは10~50代の男女36人。

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