埼玉新聞

 

<新型コロナ>埼玉で1036人感染、1人死亡 年代別で20代が最多 東洋大野球部ではクラスター

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは31日、新型コロナウイルスに感染していた70代の女性1人が死亡、新たに1036人の感染を確認したと発表した。1日当たりの新規感染者は初めて1千人を超えた。新規感染者の内訳は県発表が626人、さいたま市247人、川口市79人、川越市50人、越谷市34人。

 これまでに確認された感染者は5万6943人(チャーター便帰国者含む)、死者は849人(31日午後6時現在)。

 31日午後9時時点の重症者は50人、感染者の入院は959人、宿泊療養565人、自宅療養4120人。退院・療養終了は4万8580人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは未就学~90代の男女630人と年齢非公表の2人。年代別に見ると最も多いのは20代の197人で全体の31・1%。以下、40代112人(17・7%)、30代107人(16・9%)。ワクチンを2回接種した高齢者9人の感染も確認されたが、いずれも重症化していないという。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満~80代の男女247人。一日に200人を超えたのは2回目で、29日の203人を上回り過去最多を更新した。60代男性は重症。中等症は4人。年代別では10代34人、20代88人、30代49人、40代32人で約8割を占めた。ワクチン2回接種済みは6人いた。クラスター(感染者集団)関連では、市内学習塾で生徒2人の感染が分かり、陽性者は計13人となった。

 川口市によると、感染が判明したのは10歳未満~80代の男女79人で過去最多を更新した。重症者はいない。ワクチンを2回接種済みが1人、1回が9人だった。

 川越市によると、70代の女性1人が死亡した。27日に陽性が判明し、市外の病院に入院していたが、29日に亡くなった。感染が判明したのは10歳未満~60代の男女50人。市内にある東洋大学硬式野球部合宿所で、クラスターが発生した。市や大学によると、21日に医療機関を受診した学生3人が陽性と判明。合宿所を閉鎖し、寮生全員を自室待機などとしたが、その後、陽性者が増え続け、31日までに寮生100人(コーチ1人を含む)のうち計58人が陽性と判明した。

 越谷市によると、感染が判明したのは10~70代の男女34人。50代女性は中等症。

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