埼玉新聞

 

<新型コロナ>埼玉、感染者数初めて千人超える 2日から全域で緊急宣言 「第5波」拡大、歯止めかからず

  • 埼玉で初の千人超 「第5波」が拡大

 県などは31日、新型コロナウイルスに感染した川越市の70代女性1人が死亡、新たに1036人の感染が確認されたと発表した。県内の1日の新規感染者が千人を超えるのは初めて。それまで最多だった7月28日の869人を167人上回り、過去最多を更新した。345人だった前週土曜日の24日から、1週間で新規感染者数は3倍以上となった。埼玉は2日から全域が緊急事態宣言の措置区域となる。東京五輪が開催される中で「第5波」といわれる感染拡大に歯止めがかからない状況だ。

 県内感染者の管轄ごとの内訳は県626人、さいたま市247人、川口市79人、川越市50人、越谷市34人。県管轄とさいたま、川口市はいずれも過去最多となった。

 新規感染者の増加に伴い、県内確保病床の使用率も上昇し、7月30日時点で55・7%(929人/1668床)、うち重症30・9%(51人/165床)となっている。

 政府は7月30日、埼玉と神奈川、千葉、大阪の4府県に新たに緊急事態宣言を発令した。県内では2日から、県内全域が宣言の措置区域となり、酒類を提供する飲食店に対し休業要請が行われるなど、感染拡大防止措置が講じられる。期限は31日まで。既に宣言を発令中の東京都と沖縄県の期限は、8月22日から31日に延長される。

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