<東京五輪>ボクシング並木月海が銅、母校・花咲徳栄の後輩ら歓喜「すごくガッツある」 パリ五輪は金を
東京五輪ボクシング女子フライ級準決勝が4日行われ、並木月海選手(22)=自衛隊=は、ブルガリアのクラスティバ選手(35)に判定で敗れ、銅メダルになった。母校の加須市の花咲徳栄高校ではボクシング部や卒業生が健闘をたたえ、3年後のパリ五輪での金メダル挑戦に期待を込めた。
花咲徳栄高校ボクシング部の木庭浩介監督(61)は「並木はフットワークのレベルが高い。動きながら打ち、打ちながら動くお手本のような選手。頑張って勝ち取った銅メダルは素晴らしい。まだまだ若い。3年後のパリ五輪での金メダルを目標に、さらに飛躍してほしい」とエールを送った。
後輩たちは、福井県でのインターハイ(全国高校総体)を直前に控えている。3年生の宮内陽鶴(あず)さんは「並木先輩は勢いと速さとパワーがある。見習いたい。自分の高校の先輩が五輪に出ていることが感慨深い」と話した。
ボクシング部のマネジャーで、2年生の高井あいなさんは「並木先輩の左ストレートに注目している。並木先輩らしいボクシングを生かしてほしい。応援している」と期待を込めたが、準決勝の相手も左を得意とする選手。力及ばなかった。
花咲徳栄高で並木選手と同級生だった久喜市の建設業横内龍也さん(23)は「月海は準々決勝までは順調だった。準決勝で勝って金か銀だと期待していたが、負けてしまった。反省点を生かして、3年後のパリ五輪を目指してほしい。僕も9月のプロ・デビュー戦(ウエルター級)の勝利を目指す」と目標を掲げた。
木庭監督は平成国際大学ボクシング部の監督も務める。同大で教えを受けた矢代フィットネスクラブ(東京・台東区)のマネジャー、岡田(旧姓矢代)由希さん(37)も、並木選手の活躍を期待した1人。「並木さんのフットワークと、攻めのボクシングは素晴らしい。すごくガッツがある選手。テレビを見て元気をもらった。初出場で緊張感やプレッシャーがあったと思う。銅メダルは次につながる。3年後のパリ五輪に向けて、さらなる飛躍を期待したい」と話していた。