甘みたっぷり!埼玉・加須の特産イチジク、出荷始まる 暑くなるほど糖度 最盛期はお盆明け、直売も予定
2021/08/07/00:00
県内有数のイチジクの産地で知られる加須市騎西地区で5日から、甘さと適度な酸味が特徴の特産イチジクの出荷が始まっている。同市中種足(たなだれ)の種足野菜集荷所には、赤褐色のふっくらしたイチジクが平均16個入る1・6キロ箱が次々に搬入され、熊谷市の熊谷青果市場に運ばれている。
騎西地区のイチジク栽培は1985年ごろ水田の転作物として始まった。現在、20人の農家でつくる同市騎西いちじく組合(若山和一組合長)が3・5ヘクタールほどで栽培している。ナシと並ぶ騎西地区の代表的な果物で、「かぞブランド認定品」になっている。
同市の組合員、関根啓司さん(68)方では、「ドーフィン」という品種のイチジクの出荷作業が行われている。熟すと果皮は赤褐色になり、白い果肉の中心は美しいピンク色。生食のほか、加工品にも適している。
関根さんは「今年は梅雨明けが早く、イチジクにとっては好ましい気候で、順調に生育している。イチジクは暑くなるほど糖度がのってくる」と話した。組合では、今年も年間35トンほどの出荷を見込んでいる。
出荷の最盛期はお盆明けから9月にかけてだという。出荷は10月いっぱいまで続く。各組合員宅では直売も予定している。
問い合わせは、組合事務局があるJAほくさい騎西中央支店(電話0480・73・1121)へ。