埼玉新聞

 

女子大生の直感当たる…ATMで電話する女性に声掛け、操作中断させて詐欺阻止 頭に浮かんだ自分の祖母

  • 富岡洋署長(左)から感謝状を贈られた小岩拓真さん(中央)と広瀬瑞季さん=大宮署(同署提供)

 特殊詐欺被害を未然に防止したとして、大宮署は、さいたま市の大学4年広瀬瑞季さん(21)と、大宮本郷郵便局課長代理の小岩拓真さん(34)に感謝状を贈呈した。

 同署によると、広瀬さんは7月13日、同市大宮区内の金融機関で、携帯電話を使用しながら現金自動預払機(ATM)を操作している70代女性を発見。「詐欺ではないですか」と声を掛けて操作を中断させ、110番した。

 小岩さんは7月14日、来局した70代女性が「還付金を受け取りたい。ATMの操作を教えてほしい」などと申し出たことから詐欺を疑い、事情を聴いて同署に通報した。

 いずれの女性も医療費2万3千円が戻ってくるなどと、うその電話でだまされていたという。

 広瀬さんは「自分の祖母を思い、詐欺と直感して声を掛けた。被害に遭わなくてよかった」とコメント。小岩さんは「本年3回目の被害防止ができた。これからも連携して防止を図りたい」と話した。

 富岡洋署長は「功労者の直感と家族や顧客への思いが通じた。大変深く感謝しています」とたたえた。

ツイート シェア シェア