聖火リレー会場で高齢男性倒れる…気付いた看護師が心肺蘇生 保育士は子どもらに指示「AED取りに」
2021/08/10/00:00
倒れた高齢男性の救助に貢献したとして埼玉西部消防局は6日、狭山市在住の保育士落合佐知子さん(42)ら7人に感謝状を贈呈した。狭山消防署で行われた贈呈式では岸文隆消防局長から、式に出席した5人に感謝状が贈られた。
感謝状を受け取ったのは落合さんと落合さんの長女璃子さん(11)、璃子さんの友人の小林祐理さん(10)、小林祐爾さん(7)、埼玉石心会病院(狭山市)の看護師長田晃昌さん(38)、後藤文哉さん(26)、釜戸鈴菜さん(22)。
7人は7月6日午後4時ごろ、西武新宿線狭山市駅西口ロータリーで行われていた東京五輪の聖火リレー会場で、倒れた70代男性に気付いた。落合さんは男性の前方にいて、呼び掛けても反応がないことから璃子さんら3人に自動体外式除細動器(AED)を取りに行くよう指示。近くに居合わせた長田さんらは心肺蘇生を実施するなどして男性の救助を行った。男性はAEDによる電気ショックで心拍が再開し、救急隊に引き継ぐ際には意識も回復していたという。
落合さんは「近くの自宅マンションにAEDが設置されていることを知っていたので、素早く行動できる子どもたちに指示した。男性の命が助かって良かったです」と話し、長田さんは「看護師として培ってきた技術が役立ち、男性も助かったので安心しました」と話していた。