中傷ビラ、デマ流したのは市長の妻…ブログに記事を載せた市議、無罪主張 市長選で別候補を応援、情報源は
2021/08/11/00:00
ブログの記事で菅原文仁戸田市長の妻の名誉を毀損したとして、名誉毀損の罪に問われた、戸田市議の林冬彦被告(56)の初公判が10日、さいたま地裁(任介辰哉裁判長)で開かれた。林被告は「ブログに掲載したが、名誉毀損とは考えていない」と起訴内容を一部否認。弁護側は「名誉毀損罪の成立を争う。無罪と考える」と主張した。
起訴状などによると、林被告は昨年10月6日ごろ、自身のブログに「戸田市の菅原市長夫人からの名誉毀損の訴えについて(ことの発端)」と題する記事を掲載。「誹謗(ひぼう)中傷ビラをポスティングしていた。女性関係のデマを流していた、という情報が寄せられている」と書いた2018年3月24日ごろの記事のリンクを張るなどして、市長の妻の名誉を毀損したとされる。
冒頭陳述で検察側は、菅原市長が当選した18年3月25日投開票の戸田市長選で、林被告が別の男性候補を応援していたと指摘。市長の妻が同候補の中傷ビラをポスティングしたなどの話を聞き、ブログに記事を掲載したが、情報源や作成者に確認していなかったと述べた。
さいたま地検は3月に名誉毀損の罪で林被告を在宅起訴していた。