国会議員らの靖国神社参拝や、政府の防衛強化策に反対する市民らが3日、東京都内で「平和の灯を!ヤスクニの闇へ」と題したシンポジウムを開いた。パネリストの高橋哲哉東大名誉教授は、自衛官の集団参拝や元海将の宮司就任に触れ「自衛隊と靖国が結びつきを強めている」と懸念を示し、自衛官が有事で戦死した場合、靖国に祭ることが目的だと指摘した。
高橋氏は、琉球諸島に自衛隊のミサイル部隊などが配備され、中国との最前線基地にされたと強調し「有事には住民が犠牲となり、避難できても故郷が戦場になる。戦争を起こさせないため声を上げよう」と訴えた。