<東京パラ>埼玉の聖火リレー代替フェス詳細判明 朝霞で141人が計6キロ走り、無観客ネット中継
県は12日、19日に行われる東京パラリンピック聖火フェスティバルの詳細を発表した。新型コロナウイルスの拡大を受け、中止とした聖火リレーの公道走行に代わり、朝霞市の中央公園陸上競技場400メートルトラックで聖火ランナー141人が約100メートルずつ走り、聖火をつなぐ代替リレーを実施する。フェスティバルは無観客で実施され、インターネットでライブ中継される。
当初の予定では、19日までに飯能市など17市町村で行う採火式でおこした火を集め、さいたま新都心けやきひろばで行う集火式で「埼玉のパラリンピック聖火」をつくるとされていた。その後、聖火は幸手市、白岡市、蓮田市、川島町、入間市、朝霞市の6市町5区間を巡る予定だった。
採火式は予定通り行われる一方、ひろばは往来が多いため、集火式は朝霞中央公園陸上競技場に変更。競技場でのリレーは、当初の走行区間の市町村ごとにランナーが3周ずつトラックを走る。グループランナーは9人一組、それ以外は3人一組となる。走行距離は合計6キロで、公道を走行した場合の7・9キロより約2キロ短くなる。
最後の区間のランナーはゴールの際に聖火皿に点火。東京五輪の競歩に出場した岡田久美子さん=上尾市出身=が出立者に指名され、岡田さんが聖火の東京都への送り出しを宣言し、県のフェスティバルは終了する。
県オリンピック・パラリンピック課は「パラリンピックの聖火リレーは競技が行われる1都3県でしか行われない貴重なリレー。オリンピックの聖火リレーと違う雰囲気を中継で見てほしい」と話した。
集火式で作った聖火はランタンに分けられ、42市町で「聖火ビジット」として展示する予定。同課は「感染状況によっては展示中止もあり得る」として、実施時間などを事前に市町に確認することを推奨している。各地で採火見直し続出
東京パラリンピックは12日、岩手県や沖縄県で聖火リレー関連のイベントが始まった。24日の開会式まで段階的に行事が進み、最初は16日まで43道府県を会場に採火がある。新型コロナウイルス禍で公道をランナーが走る場面は大幅に減り、関連行事も縮小や見直しが続出。大会の盛り上げにつながるか見通せない。
17~20日は競技会場がある静岡、千葉、埼玉、東京4都県での採火やリレーに移るが、千葉、埼玉、東京は公道走行を中止。静岡県も12日、公道走行の縮小を決めた。