埼玉新聞

 

宝くじ当選で手数料を…詐欺疑った店員、被害防ぐ「初めてで緊張」 埼玉・秩父署、セブンイレブンに感謝状

  • (左から)セブンイレブン秩父大野原店の黒沢妃奈さん、北堀博美さん、石山隆署長=秩父署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、秩父署は、セブンイレブン秩父大野原店の店長北堀博美さん(53)とアルバイト黒沢妃奈さん(19)に感謝状を贈った。

 同署によると、黒沢さんは6月12日午前11時45分ごろ、3千円分の電子マネーを購入しようとした秩父市60代男性に用途を尋ねると、「宝くじが当選したとのメールが来たので、振り込み手数料を支払うため」などと答えたことから、詐欺を疑い、署に通報。架空請求詐欺を未然に防いだ。同店では、電子マネーを購入しようとする高齢者に対し、積極的な声掛けを行っている。黒沢さんは「警察に通報するのは初めてのことなので緊張したが、迷わず行動できた」と話した。

 同署の石山隆署長は「コンビニや金融機関は被害防止の最後のとりで。積極的な声掛けに感謝したい」とたたえた。

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