浦和サポ3人を書類送検 選手バスに向かって応援…市道でみだりに発炎筒使った疑い「選手の気持ち高める」
2019/04/09/00:00
埼玉スタジアム付近の市道でみだりに発炎筒を使用したとして、県警交通指導課と浦和東署の合同捜査班は8日、道交法違反(禁止行為)の疑いで、Jリーグ浦和レッズのサポーターの男3人をさいたま地検に書類送検した。スポーツ観戦に関わる発炎筒使用事案で、道交法事件で適用するのは全国初だという。
書類送検されたのはさいたま市南区の会社員男(29)、ふじみ野市の無職男(61)、越谷市の会社員男(55)の3人。
書類送検容疑は昨年12月9日午後3時43~48分ごろと、同9時58分~同10時6分ごろ、さいたま市緑区美園2丁目の埼玉スタジアム正面出入り口付近の市道で、みだりに発炎筒を使用した疑い。
同課によると、当日は埼玉スタジアムで天皇杯全日本選手権決勝が行われ、浦和レッズがベガルタ仙台を1―0で下して優勝した。3人はいずれも浦和レッズを応援する目的で、選手のバスがスタジアムに入る際と出る際に発炎筒を使用した。防犯カメラの精査などから特定した。県警は他にも数人が発炎筒を使ったとみて調べている。
南区の男は「よく覚えていない」と容疑を否認。他2人は以前に購入した発炎筒を自宅から持ってきたと供述し、「選手の気持ちを高めることができると思ってやった」と容疑を認めているという。
同課の桜木直行次席は「今後、県内でラグビーワールドカップや東京五輪・パラリンピックが予定されており、このような危険な行為の取り締まりを強化し、安全を確保していきたい」としている。
日本サッカー協会は2月、発炎筒をバスに振りかざしたサポーターに適切な措置を取らなかったなどとして、浦和レッズに罰金200万円とけん責処分を科していた。