盆の入りの13日、小鹿野町飯田の紫雲山地蔵寺で「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が行われ、本堂周辺の約千体のお地蔵さまの前に供えられたロウソク計約2千本に火がともった。
1980年から実施され、今年で42回目。例年は地元住民らと協力し、敷地面積8万平方メートルの境内に並ぶ約1万5千体のお地蔵さま全てに灯明をともすが、感染防止対策のため昨年に続き今年も規模を縮小した。
13日は西日本を中心に災害級の大雨となった。寺の境内も朝から雨が吹き込んだが、夕方には雨雲が消え、お地蔵さまの前でともされた炎がゆっくりと揺れた。参拝客たちはしゃがんで、静かに手を合わせた。