若者の法教育に取り組む一般社団法人「司法教育支援協会」は5日、東京都世田谷区にある国士舘大のキャンパスで、夏休みの中高生ら34人を対象に模擬裁判を開いた。参加した生徒は「物事を平等に見る難しさを学んだ」と感想を語った。
生徒は二つのグループに分かれ、検察官や弁護士、裁判官役をそれぞれ担った。被告が会社の同僚を包丁で刺した架空の殺人未遂事件を題材とし、検察官役が「被害者の言動に殺意を抱いた」と指摘する一方、弁護士役は「脅しの目的で包丁を振っただけだ」と主張した。裁判長は現役裁判官が務めた。
被告人質問や証人尋問では、生徒が事前に用意した質問を次々に投げかけた。