6畳間の「偽造カード工場」で運転免許証など計1千枚以上を偽造…男逮捕 在留カード、学生証、住民票も
2021/08/18/00:00
在留カードを偽造したとして、県警国際捜査課、上尾署は17日、入管難民法違反(在留カード偽造)の疑いで宮代町西粂原、中国籍の無職の男(36)=同法違反(偽造在留カード提供)で起訴=を再逮捕した。
再逮捕容疑は6月中旬ごろ、氏名不詳者らと共謀の上、宮代町の自宅でパソコンなどを使い、千葉県の20代のベトナム人女性の氏名や生年月日、在留資格等を印刷するなどして在留カード1枚を偽造した疑い。男は「間違いありません」と容疑を認めているという。
同課によると、6月30日の家宅捜索で、男が偽造カードを作製していた6畳間の作業場からパソコン2台、プリンター3台、スマートフォン3台、プラスチックの生カード約2700枚、未完成品を含む偽造在留カード22枚などを押収。偽造在留カードのうち1枚がベトナム人女性のものだった。
男は、会員制交流サイト(SNS)を通じて知り合った指示役の中国人から送られてくるデータを基に在留カードの偽造をしていた。今年1月から偽造行為を行い、外国人向けに在留カードを含め、運転免許証や学生証、住民票を計1千枚以上を偽造。全体の約8割がベトナム人向けで、動機について「お金が欲しかった」と供述しているという。
県警は、他にも県内で偽造カードを作っていた工場がある可能性を踏まえて、実態の解明を進める。