<埼玉西武だより>心身ともに3日で大きな成長 小学生の日帰りトレーニング「この経験を思い出して」
2021/08/18/00:00
埼玉西武が今夏に開催した「ライオンズ×ヤキュイクキャンプ2021 Summer」。参加した小学生たちは、講師陣から「考えて行動することの大切さ」や「常に感謝の気持ちを持つ大事さ」を初日に説かれ、3日間の日帰りトレーニングをスタートした。
真夏の太陽が照り付ける中、キャンプは所沢と大宮で実施された。参加者は15分ごとに水分を補給しながらキャッチボール、走塁、打撃など、ライオンズアカデミーの星野智樹コーチ、金子一輝コーチが考案したメニューに取り組んだ。
たった3日で大きな成長を見せた子どもたち。野球の技術だけではない。ほとんどが初対面という環境で、捕手に任命された子どもの防具を運んであげる別の児童が自然に現れた。50人の参加者たちは4班に分かれて行動し、実戦形式も行ったが、必ずリーダーシップを取る存在が生まれてくる。彼らは、それぞれの希望や意見を吸い上げ、短い時間で感じた得意、不得意を考慮に入れながら打順やポジションを決めていった。
「いつも所属しているチームとは違う雰囲気で初対面だからこそ、より相手のことを考えて、そして尊重しながら頑張ってくれたと思います。この経験を所属しているチームだけではなく、学校のクラスや今後環境が変わっていく中でも思い出してくれたら、本当にうれしいです」。それぞれのキャンプで子どもたちに付きっ切りだった金子コーチはうなずく。
最終日、一回り大きくなった子どもたちの背中を、目を細めながら見送ったアカデミーコーチたち。心身ともに成長した子どもたちを間近で見守ったコーチにとっても、今後の野球指導についてさまざまなことを考えさせられたようだ。