「大宮南銀」の焼き肉店、みかじめ料2万円を暴力団幹部らに渡す 容疑で幹部ら逮捕 店経営者も摘発の方針
2019/04/09/00:00
JR大宮駅周辺の暴力団排除特別強化地域に定められている「大宮南銀」で営業する焼き肉店からみかじめ料を受け取ったとして、県警大宮駅周辺地区暴力団壊滅集中取締本部は8日、県暴力団排除条例違反の疑いで、さいたま市中央区上落合7丁目、指定暴力団住吉会傘下組織幹部の無職の男(46)、同市北区日進町2丁目、無職の男(49)を逮捕した。
みかじめ料を支払った店側も罰則の対象となった昨年4月の改正県暴排条例施行以降、県内初の摘発。県警は焼き肉店を経営するさいたま市北区の男性(34)についても、男らの要求を受けてみかじめ料を支払ったとみて、今後摘発する方針。
逮捕容疑は昨年11月28日ごろと同年12月28日ごろの2回、さいたま市大宮区仲町の焼き肉店で、みかじめ料として現金計2万円を受け取った疑い。両容疑者とも容疑を認めているという。
同本部によると、男らは知人同士で、2人で現金の受け取りに行っていた。同店が開店した2013年7月ごろから毎月1万円を要求していたという。関係者への聴取や別事件の捜索で押収した資料などから今回の犯行を特定した。
焼き肉店の男性は、46歳男が暴力団関係者と認識し、条例の改正や現金を渡す行為が違反であることも知っていたという。今年1月以降は支払いを断っていたとみられる。
県警は受け取った現金が暴力団の資金源になったとみて、余罪についても調べる。