自民党憲法改正実現本部が、緊急事態時の国会議員任期延長の条文案を作成する作業部会を新設する方針を固めた。憲法9条への自衛隊明記などの論点を整理する作業部会も別途設ける。関係者が6日、明らかにした。衆参両院のメンバーによる作業部会の協議で、任期延長の党内議論を取りまとめたのを受け、さらに具体化を図る狙いがある。岸田文雄首相が出席する7日の実現本部で決定する見通しだ。
議員任期延長を巡っては、衆院側の自民、公明、日本維新の会、国民民主など5党派が改憲の必要性で一致している。ただ自民内には任期延長の先行論に反対し、9条への自衛隊明記も併せて進めるべきだとの意見も根強い。