埼玉新聞

 

換金した金はキャバクラで…埼玉・深谷市、男性職員を懲戒 物品を不正に換金…268万650円分を横領

  • 深谷市役所=深谷市仲町

 市に納品された物品を不正に換金するなどして計268万650円分を横領したとして、深谷市は20日、協働推進部主任男性(32)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。主任男性の直属の上司ら5人も処分し、2人を減給1月(10分の1)、別の2人を戒告、1人を文書注意とした。

 市によると、主任男性は2020年9月~21年6月の間、業務で使用しない切手などの物品を繰り返し発注し、上司のはんこを無断で使って不正な支出処理を行い、納入された物品を換金していた。今年6月下旬、上司が決算資料を作成する際、業務で使用しない切手の購入履歴が分かり、不正が発覚した。

 また、ボランティア活動保険の加入の際でも領収書を改ざんし、実際の加入者よりも多い領収書を作って差額分を着服していた。換金した金は県外のキャバクラで使っていたという。7月1日から自宅謹慎し、同月16日に全額を市に返済した。

 小島進市長は「市民の期待を裏切ることで、多大なるご迷惑をお掛けしましたことを心よりおわび申し上げますとともに、今後の再発防止や市行政に対する信頼回復に全力を挙げて取り組んでまいります」とコメントを出した。

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