宮崎県南部で起きた震度6弱の地震で、津波注意報が出た九州、四国の自治体は緊張が走った。住民は南海トラフ地震への不安を募らせる。お盆の時期を前に鉄道は混乱し、夏休みシーズンの海では観光客らが避難を急いだ。
震度6弱を観測した宮崎県日南市。宿泊施設の女性(88)は「揺れが数十秒続いた。部屋のテレビが倒れ、びっくりした」と語った。
お盆を控えたJR宮崎駅では、地震直後から大半が運転を見合わせ、多くの人が足止めとなった。大阪市の会社員森本凌さん(24)は「車の中にいたが、倒れるんじゃないかと思った。津波も怖い」と疲れた表情だった。