「パウダースノー」と呼ばれる北海道のふわふわした雪が将来、地球温暖化の影響で本州に似た重い雪質に変化するとの研究結果を、北海道大大学院理学研究院の佐藤陽祐准教授(気象学)らの研究グループがまとめた。温暖化による降雪量や積雪量の分析はあっても、雪質の変化に着目した研究はなかったという。除雪や雪氷災害に影響する恐れがある。
佐藤准教授によると、道内は気温が低いため、上空で氷粒子に付いた水蒸気が水の状態を経ずに結晶となる。さまざまな形状があるが、隙間があるためさらさらした軽い雪になる。一方、道外では氷粒子に水滴が付いて凍るため締まった状態で、雪が重くなる。