岩手県は9日、県内の私立高運動部で2017年、いじめ防止対策推進法の定める「重大事態」に該当するいじめがあったとして調査報告書を公表した。1年時に上級生らから暴言を受けるなどした元生徒2人は不登校になり、希望した転学もかなわず退学。学校の対応を「いじめへの認識が不十分で、生徒に不信感を抱かせる要因となった」と結論付けた。
元生徒側の弁護団によると、盛岡誠桜高の女子バレーボール部。報告書などによると、2人は入学後、学校や寮で上級生から「死ね」「消えろ」と言われたり、あいさつをしても無視されたりした。コーチからも暴言を受けた。