【ナイロビ共同】コンゴ(旧ザイール)を中心とするアフリカ各国でエムポックス(サル痘)が拡大し、危機感が高まっている。アフリカ連合(AU)の疾病対策センター(CDC)は8日、来週にも緊急事態宣言を出す可能性を示唆。アフリカ諸国では財政難などから感染症の監視体制やワクチンの備蓄が不十分で、国際社会の支援が不可欠となっている。
CDCは2022年1月以降、疑い例を含む約3万8千件の感染例を把握。AUに加盟する55の国・地域のうち、過去に感染が報告されていなかったケニアやルワンダを含む計16カ国で感染を確認したほか、18カ国が流入リスクに直面しているとした。