局部の写真、生徒に送った教諭「楽しみ」…処分 パワハラ校長も 教諭に平手打ちされた生徒、警察に被害届
県教委は26日、わいせつ行為やパワーハラスメントで教職員6人の懲戒処分を行ったと発表した。パワハラでの懲戒処分は県内で初めて。
県教育県立学校人事課によると、免職とした南部地区県立特別支援学校の男性教諭(33)は、無料通信アプリLINE(ライン)で女子生徒に性的な内容を含む文章や自身の局部の写真を送った。6月25~28日に約2千回のやりとりが行われ、女子生徒が担任に相談して発覚した。男性教諭は「(生徒の)反応を楽しみたかった」と話したという。
県立八潮南高校では男性校長(54)が3月1日、退職と有休消化を申し出ていた事務職員と2時間にわたり面談。「公務員倫理のかけらもない」などと暴言を吐き、パワハラを行ったとして、減給1カ月(10分の1)の懲戒処分とした。
県立川口青陵高校では男性教諭(27)が減給6カ月(10分の1)の懲戒処分。5月24日、顧問を務める部活動に所属する男子生徒の頬を9回平手打ち、右足で腹を1回蹴った。男子生徒は腹の打撲や精神的苦痛を負い、警察に被害届を提出した。
県立秩父農工科学高校では、実習の補助を行う男性教職員(59)が減給3月(10分の1)の懲戒処分。昨年9月23日に男子生徒の手の甲に工具でけがを負わせ、今年1月20日にも左手の拳で左目外側を殴り打撲を負わせた。
東部地区県立高校の男性教諭(64)は昨年11月23日、自動車で出張先に向かう途中、バイクに衝突。運転していた男性に指の骨折などの傷害を負わせ、戒告とした。
所沢市立中学校の男性教諭(65)は、市内の別の中学校に在籍していた昨年12月8日、当時3年生だった男子生徒の頭に打撲を負わせたとして、減給3カ月(10分の1)の懲戒処分。平手打ちや拳で繰り返したたき、頭に打撲を負わせた。男性教諭は26日付で依願退職した。
懲戒処分が相次いだことに、高田直芳県教育長は「不祥事根絶に向けた取り組みを一層徹底し、綱紀粛正を図ってまいります」とコメントした。