埼玉新聞

 

驚き…女性が幸手市に1億円寄付「名前は伏せて」 市長が表彰 他界した夫と生前、寄付しようと話していた

  • 幸手市役所=幸手市東

 幸手市に住む高齢女性が、市に1億円を寄付していたことが26日分かった。市はふるさと納税寄付金として計上し、高齢者施設の管理費や子育て基金、地域福祉基金などに組み込む補正予算を議会に上程する。

 市によると、市内の女性から5月、寄付の申し出があった。女性は「市のために役立ててほしい」と使途を指定することもなかった。他界した夫と生前、寄付する話をしていたなどの経緯があるという。

 女性は「名前は伏せてほしい」と匿名を要望。市は公表せず、木村純夫市長が6月、感謝状を贈った。

 市は1億円をふるさと納税寄付金に計上。前年の寄付総額は年間を通じて1098万円だった。市は「かなり大きな額。珍しいことで驚いている」としている。

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