能登半島地震による大規模な土砂崩落で通行止めが続く石川県の国道２４９号のうち、能登半島北岸の区間で国土交通省による応急復旧が進み、工事用車両の通行が可能となったことが１２日、同省関係者への取材で分かった。年内の一般車両の通行止め解除に向け、復旧作業の加速が期待される。

　国道２４９号は地滑りなどの影響で、半島北岸を東西に結ぶ区間の一部で通行止めが続く。道路を管理する石川県から、国交省が復旧工事を代行している。

　不通区間のうち、地震の震源に近い石川県珠洲市の逢坂トンネル周辺と、輪島市の大川浜周辺は被害程度が大きく、隆起した海岸部分に迂回路を造成する方法で応急復旧を進めている。