埼玉新聞

 

子育て政策、悪臭問題、高齢者支援を提案 高校生3人が参加し「模擬議会」 北本で初めて開催 議員も参加し特別委員会も

  • 市政への提案を行った(左から)小谷野由侑子さん、武井大地さん、庄司和人さん=北本市役所市議会議場

    市政への提案を行った(左から)小谷野由侑子さん、武井大地さん、庄司和人さん=北本市役所市議会議場

  • 市政への提案を行った(左から)小谷野由侑子さん、武井大地さん、庄司和人さん=北本市役所市議会議場

 北本市役所市議会議場で9日、県立北本高校の3年生3人が市政に提案する「模擬議会」が開かれた。3人は庄司和人さん(17)、武井大地さん(17)、小谷野由侑子(ゆうこ)さん(18)。特別委員会では高校生と議員が意見交換を行った。

 市民に開かれた議会を目指す市議会が、次代を担う高校生を対象に初めて開催した。庄司さんは子育て政策、武井さんは悪臭問題、小谷野さんは高齢者支援を提案した。議員のほとんどが提案に納得した様子だった。

 庄司さんは「市内の子育て世帯は5052。1世帯に対し商品券2500円を配布したらどうか」と提案。武井さんは「産業廃棄物の悪臭を止めてほしい」。小谷野さんは「市のデマンドバス運行範囲を市内から県内に広げられないか」などと話した。

 発表に対する所感を議員が発言した。「子育て支援策は魅力ある提案」「悪臭は何とかしたい」「デマンドバスの運行範囲を県内に広げるのはいい提案。近隣自治体と広域連携でやるのも一つの方法」と話し、感心していた。

 このあと、高校生6人と議員20人による特別委員会が開かれた。議員が「選挙の投票率を上げるには?」と質問。武井さんは都知事選の例を挙げて、「交流サイト(SNS)で発信するのもいいと思う」と提案した。

 高校生からは「これまで、さまざまなボランティアをしてきた。これからも参加したい」との発言も。議員からは「ぜひお願いしたい。祭りや縁日などは、若い力が必要。連絡したい」と大歓迎する声が上がっていた。

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