日本原子力発電は13日、再稼働を目指す東海第2原発(茨城県東海村)の防潮堤について、建設中に施工不備が見つかった基礎部分を残したまま補強工事を進めることを検討していると明らかにした。担当者は取材に、大がかりな工事が予想されるとし「実質的な造り直しになる」と説明。当初予定していた9月の工事完了は「非常に厳しい」との見方を示した。
原電によると、7日に原子力規制庁に対して検討中の工法を伝えた。規制庁はこれまで、施工不備部分の建て直しも含めて検討するよう原電に求めていた。規制庁は詳細な説明を聞き、安全性を審査するとしている。