岸田文雄首相は、南海トラフ巨大地震の注意情報や台風シーズンを踏まえ、夏休みを事実上返上して災害対応に当たる構えだ。後手に回れば政権への打撃になりかねないためで、公務がない日も遠出を控える見込み。危機管理の傍ら、9月の自民党総裁選に向けて静かに再選戦略を練ることになりそうだ。
首相は8日の注意情報発表を受け、9~12日の中央アジア、モンゴル歴訪を中止した。振り替え休日の12日には台風5号の岩手県上陸後に急きょ官邸入りし、松村祥史防災担当相に対応を指示するなど危機管理に万全を期す姿勢を示した。
13日はキルギスの首脳と電話会談した。