埼玉新聞

 

<埼玉西武だより>ライトに打球飛ぶとワクワク 右翼手に定着しつつある愛斗、連日の好守で沸かせる

  • 埼玉西武ライオンズフェスティバルズ期間中、守備で沸かし続ける愛斗(球団提供)

 ライトに打球が飛ぶたびにワクワクする機会が多くなった。右翼手として定着しつつある愛斗(花咲徳栄高出)が連日の好守で沸かせている。元々、守備が「大好き」と公言する背番号53だが、この8月に、堅実かつ華のあるプレーがよりクローズアップされるシーンがあった。

 まずは14日の東北楽天戦。1回、無死一、二塁のピンチを迎えるが右翼への飛球を後退しながら好捕し、冷静にカットマンに返球。2人のランナ―が飛び出していたため三重殺が成立した。

 その直後、ベンチでは「自分にとっては普通のプレーです」と涼しい顔の愛斗だったが、迎えた18日のロッテ戦。エチェバリア選手の強烈なライト前を猛チャージして捕球するとそのまま一塁へ矢のような送球。今度はライトゴロを成立させた。チームはビハインドの展開だったが、ベンチは大いに盛り上がった。

 打撃面でも大きな飛躍を見せる今シーズンだが、守備でも再三チームを救ってきた。6月9日、渡辺勇太朗がプロ入り初登板を果たした際も、最初の打者の右飛を好捕し、「この1回に選手人生が懸かっていますし、若手はやっぱり結果が欲しいので、いつも全力で守っています」と振り返っていた愛斗。

 ライトゴロを成立させたときの投手は水上だったが、「年下の水上が投げている中で一つアウトを取れたのが良かったです」と後輩思いの一面を見せた。

 舞い上がった白球に対してシチュエーションによってさまざまな角度からチャージをかける愛斗の姿が頼もしい。ファームで積み重ねてきた練習量と優しさがにじみ出るプレーは、近い将来、レオの中心を担うべく男の大きな魅力の一つだ。

 (西武ライオンズ広報部)

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