埼玉新聞

 

客1万5千人、埋め尽くす 埼玉代表する民謡発祥の地、秩父音頭まつり5年ぶり開催 埼玉各地から47チーム、1007人がエントリーし盛り上がる

  • 秩父音頭を舞う参加者たち=14日午後7時半ごろ、皆野町役場前

    秩父音頭を舞う参加者たち=14日午後7時半ごろ、皆野町役場前

  • 秩父音頭を舞う参加者たち=14日午後7時半ごろ、皆野町役場前

 埼玉県を代表する民謡「秩父音頭」発祥の地、皆野町で14日、合歓(ねむ)の盆「秩父音頭まつり」が5年ぶりに開催された。町役場前の広場は着物など、そろいの衣装をまとった参加者と、大勢の観客で埋め尽くされた。

 秩父音頭は、同町出身の俳人の故・金子伊昔紅(いせきこう)が秩父の伝統的な踊りを基に、自らの作詞と公募の歌詞を付けて再編し、昭和初期に誕生した。同まつりは毎年8月14日に開催。秩父人の心意気が表現された踊りを参加者たちが披露し合う。コロナ禍と台風の影響で、2019年以来の開催となった。来場者数は1万5千人(主催者発表)だった。

 メインの流し踊りコンクールには県内各地から47チーム、1007人がエントリー。秩父音頭のおはやしや合いの手が周囲の山々にこだまする中、参加者は心を一つに、あでやかに舞い、久々の活気を町に呼び込んだ。
 

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