ラグビー新リーグ初代王者目指し埼玉パナソニック始動 熊谷の新施設が完成、移転後初のチーム練習で調整
2021/09/01/00:00
2019年にラグビーのワールドカップ(W杯)が開催された熊谷ラグビー場(熊谷市上川上)のある熊谷スポーツ文化公園内に、県ラグビー協会が建設を進めていた新施設「さくらオーバルフォート」の管理棟と屋内運動場が完成した。同市を本拠地とし、新施設をクラブハウスとして利用する埼玉パナソニックワイルドナイツが30日、移転後初めてとなるチーム練習で調整し、本格的に始動した。
チームは日本選手権も兼ねていた昨季のトップリーグ(TL)で、15~16年シーズン以来となる4季ぶり5回目の優勝を果たした。昨季で終了したTLの最後の王者となり、チーム名に埼玉の名前が加わったチームは、TLを刷新して来年1月に開幕予定の新リーグ「リーグワン」の初代王者を目指す。
チームメンバー53人のうち、日本代表選手や来日していない外国人選手らを除く30人が参加。この日の熊谷の最高気温は35・6度の猛暑日となったが、約1時間半にわたって練習を実施した。ファンも見守る中で、選手たちは時折笑顔を見せながら、パスやテークダウン、ラインアウトなどの練習に精力的に取り組んだ。
練習後に取材に応じた熊谷市出身の山沢拓也(26)=深谷高出=は「高校の時から試合でよく来ていた場所なので、本拠地になるのは不思議な感覚。すごく新鮮な気持ちでラグビーができ、新リーグでもチャンピオンになれるよう頑張りたい」と意気込んだ。
昨季は新人賞にも選ばれた竹山晃暉(24)は「気軽に練習が見られる環境で、チームのことを知ってもらうきっかけになる」と話した。