埼玉新聞

 

<新型コロナ>自宅療養の男性死亡…支援センターを担う業者「療養終了と勘違いした」 説明の一部に矛盾か

  • 新型コロナ療養終了扱いか…自宅で男性死亡

 県は1日、新型コロナウイルスに感染し「県宿泊・自宅療養者支援センター」が健康観察していたさいたま市の60代男性が自宅療養中に死亡したことを受け、「管理監督者として申し訳ない」と謝罪し、再発防止に努めるとした。

 男性は8月8日に発症、13日以降は同センターが自動で電話をかけ、19、21、24日には看護師が電話して一度も応答がなかったのに保健所に報告していなかった。センターを担う業者は31日、県に書面で「発症日を3日と見間違え、10日経過していたため自宅療養終了という扱いをしてしまった」と説明したが、一部に矛盾する記述もあるという。

 感染者急増に伴う業務逼迫(ひっぱく)の影響で、同センターでは自宅療養者数の過大報告も発覚した。県は同センターが健康観察している患者については継続させる一方、新規の感染者は保健所に担当させ、新しい業者の選定を進めている。

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