今年まで35回にわたり原爆死没者名簿の記帳を続けてきた被爆者で元広島市職員の池亀和子(いけがめ・かずこ)さんが16日午前4時前、胃がんのため自宅で死去した。82歳。岡山県出身。葬儀・告別式は18日午前10時から広島市南区皆実町1の10の67、平安祭典広島南会館で。喪主は長男和俊(かずとし)さん。
3歳で広島の爆心地から約1・7キロで被爆。戦後は広島市職員となった。平和記念式典で原爆慰霊碑の下にある石室に納められる原爆死没者名簿の記帳を1985年に初めて務めた。今年も記帳し、33年連続35回目となっていた。