埼玉新聞

 

デブリ採取装置、検査合格 東電、月内にも作業開始

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 原子力規制委員会は16日、東京電力福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)を試験的に採取する伸縮パイプ式装置が使用前検査に合格したことを示す終了証を、東電に交付した。採取前の手続きはこれで完了。東電は月内にも作業を始める方針で、19日に具体的な工程を公表する。

 東電によると、2号機原子炉格納容器の貫通部から装置を差し込み、最長約22メートルになるパイプを伸ばした上で、つり下げた爪のような器具で3グラム以下のデブリをつかむ計画だ。

 2011年の原発事故で発生したデブリは1~3号機に計880トンあると推計されている。今回成功すれば、初めての採取となる。

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