環境省は19日、2025年度予算の概算要求で、人身被害が多発するクマを含む「指定管理鳥獣」の対策に充てる自治体向け交付金として30億円を計上する方針を固めた。クマ捕獲のほか、クマが街中に出没した際の自治体や警察、ハンターの連携強化を支援。出没防止や追い払いといった、人とのすみ分けを目指す事業も後押しする。
クマは今年4月、指定管理鳥獣に追加。指定済みのニホンジカやイノシシと比べ繁殖力が弱く、環境省は捕獲に偏らない対策に力を入れている。
出没に備えて自治体と警察、ハンターの連携手段を事前にまとめる「出没対応マニュアル」の作成に交付金を使えるようにする。