【マニラ共同】フィリピンのマルコス大統領は21日、北部ルソン島のバンバン市長を解任されたアリス・グオ氏が「腐敗した政府職員の支援」を得て7月18日に不法出国したとして、本格捜査を進めており職員を処罰すると発表した。グオ氏はシンガポールを経てインドネシアに入ったという。
グオ氏は実際は中国人で、フィリピン国籍を偽装したと疑われている。バンバン市内の中国人向けオンライン賭博の運営に関与し、重大な違法行為があったとして今月12日付で解任された。
フィリピン国家捜査局はグオ氏の指紋が別名の中国人のものと一致すると発表。「中国の浸透工作」(上院議員)との臆測も出ていた。