ホテルで死のうとした客、パニックになって女性従業員を刺す 客逮捕 清掃中の女性が「目の前にいたので」
2021/09/08/00:00
さいたま市大宮区のカプセルホテル内で女性従業員をナイフで刺したとして、大宮署は7日、殺人未遂の疑いで、住居不定、無職の男(57)を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は7日午前10時15分ごろ、同区宮町1丁目のカプセルホテル内で、女性従業員(66)の腰付近を果物ナイフで刺して殺害しようとした疑い。
男は「死にたくて持っていた果物ナイフで自分のおなかを刺したが死ねず、パニックになって目の前にいた女性を刺してしまった」と供述し、殺意については否認しているという。
同署によると、女性は腰を刺されて搬送されたが、意識はあり命に別条はない。男も腹付近を負傷しているという。
男は客として入店したとみられ、女性が清掃中に背後から突き刺した。面識やトラブルはなかったとみられる。
別件の捜査で店舗を訪れた警視庁の警察官が同日10時17分ごろ、「従業員が刺された」と110番。大宮署員が駆け付け、現場にいた男の犯行を確認して現行犯逮捕した。
現場はJR大宮駅東口近くの繁華街。