青森県八戸市の老人ホーム「サンシャイン」で、ナースコールを入所者の手の届かない位置に置く介護放棄による虐待があったとして、運営する「東幸会」(同市)に対し、八戸市が改善命令を出していたことが22日、分かった。9日付。
市によると、2021年9月~23年2月に7件の虐待疑いの通報があり、市は一部を認定し、改善を勧告した。施設側は23年5月に改善報告書を提出したが、一部の内容を実施していなかった。今年1月までにさらに3回の通報があり、ナースコールについて虐待と認定した。
同法人の伊藤友子理事長は取材に、虐待に関わった職員は計2人とし、既にいずれも自主退職したとしている。