文部科学省は、需要が拡大する半導体産業の関連人材を増やすため、各地の大学に育成拠点を整備することを決めた。2025年度予算の概算要求に18億円を計上する。これとは別に、大学院の機能強化や優秀な博士人材養成へ向けた支援経費70億円も盛り込む。関係者への取材で22日、分かった。
半導体は世界的に需要が高まっており、今後10年間に国内の関連産業で、新たに4万人の人材が必要になるとの試算がある。一方で文科省によると、最先端の技術などに詳しく実践的な教育ができる教員は減っており、大学や高専の教育体制の整備が急務となっている。
人材育成拠点は、全国から公募で大学10校を選ぶ。