三菱UFJ銀行で西日本地域を担当する早乙女実副頭取(58)は22日までに共同通信のインタビューに応じた。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の進出を契機に集積が進む九州の半導体関連産業に触れ「サプライチェーン(供給網)の強靱化に力を尽くしたい」と意欲を示した。
三菱UFJ銀は、次世代半導体の国産化を目指すラピダスに大手銀行で唯一出資するなど、半導体産業の再興に注力している。早乙女氏は台湾から進出予定の関連企業への融資に乗り出す考えを示した。大手銀の強みを生かし、TSMC関連取引への参入を目指す九州の地場企業を「サポートしていく」と強調した。