互いに決定打を許さない緊迫した展開を、京都国際が制した。0―0で延長戦に入り、タイブレークの十回に押し出し四球、三谷の右犠飛で2点を奪った。その裏を、代わった西村が1点に抑えて逃げ切った。
十回無死一、二塁で送りバントを使わず、力投した中崎の代打西村が左前打を放って好機を広げる強攻策が奏功。九回まで得点圏の走者をかえせなかった嫌な流れを変えた。9回を4安打に抑えた中崎は、切れのあるスライダーで内外角を突く絶妙な投球だった。
関東第一は九回2死満塁を逃すなど、六回から続いた好機を生かせなかった。十回は内野ゴロで1点を返しただけで、力勝負で押し切られた。