茨城県鉾田市内の住宅を拠点とした特殊詐欺グループが摘発された事件で、県警捜査2課と川越署、上尾署、茨城県警の合同捜査本部は11日、詐欺の疑いで住所、職業不詳の男（34）＝詐欺未遂容疑で逮捕、処分保留で釈放＝ら男6人を再逮捕した。

　再逮捕容疑は2月25日午後0～2時半ごろ、東京都立川市の無職女性（71）方に長男らを名乗って「品川駅でかばんをなくした」「小切手の損害を工面している」などと電話をかけ、現金130万円をだまし取った疑い。

　同課によると、女性は同日、自宅前の路上で長男の同僚を装う男に現金を手渡した。さらに同日、再び長男を名乗る男から電話が来たが、夫が不審に思って、被害に気付いたという。

　県警は2月、詐欺未遂の疑いで男6人を逮捕。3月に同容疑で再逮捕して、余罪を調べていた。6人が拠点としていた住宅で押収したメモなどから、今回の犯行が判明したという。

　県警は6人の認否を明らかにしていない。