厚生労働省は23日、チリ産ブルーベリーから基準値を超える残留農薬が検出されたとして、食品衛生法に基づく検査命令を出した。今後、加工品を含め輸入業者に検査が義務付けられる。チリ産ブルーベリーに対する残留農薬の検査命令は初めて。
厚労省によると、流通大手イオンの子会社イオントップバリュが7月に輸入した冷凍ブルーベリーから、殺菌剤テブコナゾールが基準値の2倍検出された。昨年12月に商社ワタリが輸入した生鮮ブルーベリーも基準値の5倍だった。冷凍は全量保管中で市場に流通していない。生鮮の一部は流通したが健康被害の報告はない。