【ジュネーブ共同】WHOは23日、ブラジルやコロンビア、ペルーなど南米を中心とした5カ国で、蚊が媒介するウイルス感染症の「オロプーシェ熱」の発症が増加し、2人が死亡したと発表した。
WHOによると、7月20日時点で8078件の感染例を確認。頭囲が通常より小さく知能や身体に先天的な障害が生じる「小頭症」の新生児のケースもあり、ウイルス感染との関連が疑われている。
主にブラジルのアマゾン地域で伝染していたが、気候変動や森林破壊などの影響で、これまで感染例の確認がなかったボリビアやキューバにも広がっている。WHOは、公衆衛生上のリスクは国際的な規模では低いと評価している。